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Date
2006-08-17 (Thu)
Category
ビジョン

研究会の目指すビジョンの背景を、人口構造、政治面、社会構造の変化、意識の変化からまとめてみます

    平成18年 平成22年 平成37年
人口構造の急変
65歳以上 2587万人 2874万人 3473万人
75歳以上 1177万人 1379万人 2026万人
厚生労働省による
療養型病床のリストラ
療養病床 25万床 15万床
(23年までに)
 
介護型 13万床 廃止
(23年までに)
 

療養型、介護型あわせて23万床が老人保健施設や有料老人ホーム、ケアハウスへの事業転換を迫られています

  過去 現在~将来
社会構造の変化
基本的には女性が家庭を守る立場

高齢者の介護も女性が中心となってみてきた
核家族化、女性の社会進出
都市への人口集中

高齢者を介護する人が
絶対的に不足
高齢者の意識の変化 資産を子にわけ与え介護してもらう

子まかせの介護
資産を自分のために使いたい

子に頼らない介護を希望
厚生労働省による医療・介護制度の抜本改革 医療中心の介護制度

公的財源の給付(個人負担の軽減)がおおかった

施設での介護(収容・管理)


予防中心の介護制度

公的財源が減り、私的財源の負担(個人負担)が増加

在宅での介護(支援・予防)

生活習慣病の予防の徹底、
平均在院日数の短縮


このままではこうなってしまう!

高齢者の人口は増えるが介護する人は減る、病気になっても医療費は高くなる、寝たきりとなっても入院、入所できるところがない

人口構造の平成18年度のデータは総務省 統計局・政策統括官(統計基準担当)・統括研修所の人口推計(平成18年3月の確定値)による

平成22年、平成37年のデータは国立社会保障・人口問題研究所から平成17年(2005)現在に公開されている「日本の将来推計人口-平成14年1月推計」の中位推計による

理想的な解決策

Date
2006-08-17 (Thu)
Category
ビジョン

【日本版CCRCを実現し、高齢者が健康で安心してくらせる社会を目指す】

 普段の生活から疾病予防、特に後期高齢者の要介護となる主な原因である「脳卒中(※注)」を中心とした生活習慣病の予防を行います。そうすることで罹患率を低くし、また疾病した場合も早期発見早期治療を行えるため、重症になることを防ぐことが可能です。
 また、治療にかかる日数や費用の軽減、入院が必要となった場合の在院日数の短縮も期待でき、病床数の不足に適応していけます。
 これらすべての流れが通常の生活の場をはなれずに行うことができれば、高齢者の身体的、精神的負担を軽減させ、高齢者が健康で、安心・安定し、自立した生活をおくることができます。

 研究会では生活の質を向上させる健康支援法としてホームベース型健康支援プログラムを研究しています。
 そして高齢者が健康で、安心・安定し、自立して生活できるよう、欧米の高齢者福祉の先進国で導入されている高齢者健康コミュニティシステムのCCRC(Continuing Care Retirement Communities)の日本での実現を目指し、研究・開発に取り組んで参ります。

(※注)脳卒中の主な原因は動脈硬化であり、その動脈硬化の主な原因が、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満です。

時代の流れが研究会の追い風となっている

欧米・福祉先進国のシステムを検証し、日本独自の次期高齢者福祉システムを開発する時がきた

ホームベース型健康支援、CCRCについては研究・活動のカテゴリにある研究活動のキーテーマを参照ください(上記本文中のキーワードにもリンクしてあります)

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